ヴァンヴの蚤の市, 旅する椅子 Marche aux Puce de la Porte de Vanves. La chaise voyageuse.

2017/09/24  パリ滞在中の日曜日、必ず1度は行くのが、蚤の市。

パリの3大蚤の市といえば、クリニャンクール、ヴァンヴ、モントルイユ、と言われていますが、その中でも、ヴァンヴの蚤の市はクリニャンクールのように観光化されすぎず、昔ながらの庶民的なイメージがあり、掘り出し物が見つかりそうな雰囲気があるのでオススメです。

ヴァンヴの蚤の市への行き方は以下↓

住所:Avenue Sangnier 75014 Paris
開催日:土曜日と日曜日の午前中
メトロ最寄り駅:13番線「Porte de Vanves」駅下車徒歩2分、出口「bd. Brune」
バス:95番 Porte de Vanves下車

私は、行きは急ぐのでメトロで行き、帰りはのんびり95番バスで帰る、というパターンが多いです。 
メトロもバスからも下車徒歩2分ぐらいなので、すぐに分かります。
店じまいは早く、12時ぐらいには片付けはじめる店が多いので、ゆっくりみたい方は早めに行かれるのがオススメ。




この日のヴァンヴの蚤の市は手前の方まで店舗があり、売り場が拡大したような感じでした。




食器類は見ていて飽きないです。
年代を考えたりして。
使い込まれた風情は、オブジェのよう。








クリニャンクールと違って、ハガキや切手類はあまりないヴァンヴですが、この日は一ヶ所ありました。






鍵やラベルなどもクリニャンクールよりは安めです。交渉次第ではグッと安くなるのは周知のこと。



見ているだけで楽しい、キーフォルダー。
こうやって集まると造形的。
バケツが上に乗せてあるのが面白い。



絵画や挿絵、額ぶちなどもわりと沢山見かけます。
興味を惹かれるのは、このChevauxという昔のカタログ。



このようなプレートは、レトロでおしゃれなので、インテリアのポイントになります。
私の母は美容室を経営しているので、お店にどうかな〜、と思って見たりもします。
母は50年前にパリのロレアルに研修にきて、滞在中、毎週日曜日になると蚤の市通いをして、その時に集めた物は全て日本に送ったので、私が子どもの頃は、家やお店はアンティークの物であふれていました。 そんな環境で育ったのもあり、蚤の市に来ると懐かしい物達に出会う感じがします。



チャップリン好きにはこういうポスターは嬉しいのでは。




昔の楽譜は、私の作品に使えるかな、と思って見たりします。
雑然とした物の中から自分だけの宝物を見つけるのが楽しいですね。




使用後の絵の具のついたパレットまであります。
でも、新品ではオブジェにはなりませんから、こういう物は使いようによっては良いインテリアの飾りにもなります。







錆びた感じがいいな、と思った枠組みは、かつてはランプシェードだったのでしょうか。
オリエンタルな感じ♫









「La chaise voyageuse」
Les puces de Vanve, Paris, France.
24092017
©️Uran-AsakoK.

「旅する椅子」
ヴァンヴの蚤の市, パリ, フランス








この66というのは、昔からあるブース番号。 
私の写真作品である「旅する椅子」シリーズに登場するこの小さな椅子は、実は、このヴァンヴの蚤の市出身なのです。
この蚤の市でこの椅子を見つけた時は、あっ!と思いました。
なぜなら、子どもの頃からずっと家にあってゴッホの椅子とよんでいた椅子のミニチュア版だったからです。
そのゴッホの椅子とは、50年前に母が買って日本に送った椅子だったのですが、ヨーロッパでは教会の椅子や人形の椅子もすべてこの藁編みの椅子で、フランスの伝統工芸品なのです。 ですので、ヨーロッパ人には馴染みが深く、心の記憶と結びついている椅子でもあります。
ヨーロッパでこの写真を撮っていると、よく声をかけられるのはその為。 
私が、この小椅子を見つけた時に、あっ!と思ったのと同じように、あっ!と懐かしい家族に出会ったような気分になる椅子なのです。
だた、この椅子が店頭にあった時には、趣味悪くピカピカにニスを塗られていたので、その後、私好みにヤスリをかけたりして古びさせました。 なので、特別な椅子となり、この椅子を撮ろうと道に置くと、写真を撮りたい衝動にかられる人が多いようです。 
実際、いつの間にか、誰かしら写真を撮っています:私に無断で!まるで公共の物だと思っているかのように。 まあ、いいんですけれどね。同じように撮れるわけはないのですから。
何が言いたいのか、というと、この小さな椅子は、この形状でこの材質でなければならない唯一のもので、多くの人の記憶を内包している椅子でもある、という事です。
この小椅子自体が時代をこえて記憶に呼びかける普遍的な形の一つなのです。

















以前も撮った同じ場所で。









「La chaise voyageuse」
Les puces de Vanve, Paris, France.
IV, 24092017
©️Uran-AsakoK.

「旅する椅子」
ヴァンヴの蚤の市, パリ, フランス








よくマルシェの青果売り場にあるこの緑色の値札、いいな、と思って値段を聞いたところ、キッチンに飾ったりするとおしゃれで素敵だよ、と言われました。 おじさん、見た目からはそんな発想を持っていると思えないような人なのに、あなどれんな、と思ったのでした。笑










ずらっとどこまでも並ぶ光景はワクワクします。





いつもの移動ピアノ弾きのおじさんがいました。





音はあいかわらず、調律していないピアノなので音程ははずれていますが、音があるだけで楽しく、懐かしい感じがします。





この手前のレコードを曲げてつくった器、以前、大中小と買ったことあり、壁にも飾っています。 ここに置いてあったのは曲げ方が均一ですが、形が均一でなく歪んでいると面白いです。




テクニックはなかなかなので、調律さえされていればなかなかの演奏かと。
一度見たら忘れない、ハンチング帽が似合う、味のあるおじいさんです。















この大きな鍵の横の輪っかについている鍵は、フランスの地方の(名前を言ってましたが忘れました)刑務所のだそう。
小さいのはたくさん持っているので、これぐらい大きいのが欲しいな、と思って値段をききました。 1個20ユーロというので、えー  予算外、輪っかに入ってるからいいのだから、そうなると6本、120ユーロかあ、高いな、という事で迷っていたら、他のも全部つけて100ユーロにする、と言うのですが、今回はやめておきました。
今思うと、そんなに高くないように思えるのですが。
また掘り出し物があるかもしれませんからね。

向こう側にある人形、ジュモーのようですね。母はジュモーの人形も5体ほど日本に持ち帰ったので、ずっと家に飾ってありました。 ですので、ジュモーの顔については結構見分けがつきます。







結局、この日の収穫物は、クリスタルグラス6個入り1箱、と小椅子でした。
私の作品に登場する小椅子は、見つけるのがなかなか難しいのですが、なんとこの日も1つ見つけたのです。状態は、元祖・小椅子にはかないませんが、これから色を塗ったり、色々と修復と加工をするので、スペアとして生き返るでしょう。

クリスタルグラスは、2箱じゃないと売らない、と言われたところを12個も必要ないので、1箱じゃないと買わない、と1箱でこれぐらいにして、と交渉してゲット。
交渉もまた蚤の市の楽しみの一つです。
これは買ってよかった。昔のグラスは重くてしっかり出来ていて、口当たりがとても良いので、飲物が美味しく感じます。


蚤の市では、生活に必要な実用品を買うのもよし、趣味の世界の物をみたり、私の場合は作品に使えそうな物をみたり、自分のコレクションに加えられる物をみたり、楽しみは人それぞれ。 
蚤の市とは、時代背景が様々なおもちゃを混ぜこぜにしてひっくり返したような、また、物から歴史を感じる野外博物館のような場所。 また、フランスの生活文化を垣間みれる場所でもあります。




Photos©︎Uran-AsakoK.
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