パリの猛暑 8/23~28

8月23日ぐらいからパリは35度超えの暑い日が続いています。
最初の頃は湿度が低いので室内にいると涼しかったので扇風機でなんとかなっていましたが、もうここ2、3日は湿度も高く夜でも30度以上の暑さとなっていて、ニュースの天気予報では連日、猛暑注意報が出ていました。
なにしろ、パリの夏はここまで暑くなるのは一年のうち数日なので、一般住居やバスやメトロ、レストランやタクシーなども、クーラーはついていないところが多いのです。
なので、熱波が襲った2003年の猛暑以来、少しはクーラーの効いたレストランなどが増えましたが、それでも一般住居でクーラーをつけるのはパリ市の許可もいるのでほぼないのです。
そんな中、2003年の猛暑を思い出すような暑さのパリがすでに6日間続き、やっと明日29日ぐらいから涼しくなるそうです。そんなわけでブログもやっと更新できます。
Facebookにアップした猛暑関連の話題から↓



23日の猛暑日初日(笑)
空は眼がクラクラして眩しいほど雲ひとつなく真っ青でした。
アトリエの通路の日陰に白い鳩が来ていました。





Photo: 工事現場で食事をする人達 / Montmartre, 75018 Paris
25日のパリは37度の猛暑で夜になっても蒸し暑く、もともとクーラーが室内にないところがほとんどなので、レストランの外で夕食を食べる人達がたくさん。それにしても、工事中だからって柵内にテーブルを出して食事って… そこまでして外がいいの?(笑)って感じです。 まぁ、確かに車は入れませんからね〜 
石畳の張替え工事で、今だけの憩いの庭となっているのです。






Photos : 29番の冷房が効いた車内
パリは連日猛暑ですが、なんと29番のバスに冷房がついているのを発見!
パリのバスで、初めて冷房が効いたバスに乗ったので感動しました。
いつも利用する95番のバスは一般の住宅地や観光名所を通るので利用客が多く三連の長く大きいバスですが、猛暑の時に乗ると外気温より高くなった車内はサウナ状態で、顔が真っ赤な人達ばかり、それはそれは耐え難いものなのです。
95番を含めたパリ市内のバスのせめて三分の一にでもクーラーがついてくれれば助かるのですが。。。
2003年の熱波で沢山の人が亡くなった教訓から、レストランなども、Salle Climatisationー冷房付きの室内ー という看板が出ているところを見かけますが、それでも少ないのです。
最近は温暖化でフランスも30度超えの夏が普通になってきたのだから、危険な温度になったら冷房が自動で付くような暑さ対策のシステムを公共機関には設置してもらいたいものです。





8月27日のランチ:
なぜ和食かというとパリの日本料理店にはクーラーがあるからです。
この日のパリも猛暑で大変。
具沢山で冷え冷えの冷やし中華(たっぷりの胡麻ダレ)が嬉しい。
これから美術館に避難します。

冷やし中華と餃子のセット 18ユーロ
カルピス 4ユーロ  計22ユーロ

Restaurant Japonais 『Zen』
8, Rue de l'Echelle 75001 Paris


ルーブルの噴水

ールーブル美術館の噴水ー  20/08/ 2016
いがいと高く上がるのです。真っ青で澄んだ夏の青空との対比が清々しい

Musée de Louvre, Paris, France.
Photos©Uran-AsakoK.





















Josef Sudek ヨゼフ・スデック ーLe monde à ma fenêtreー Jeu de Paume, Paris.

Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム国立ギャラリーで開催している
ヨゼフ・スデック ー私の窓にある世界ー 展 をみました。 

Josef Sudek
ーLe monde à ma fenêtreー

戦前・戦後とチェコ(プラハ)で活躍した写真家で、落ち着いた色の
白黒写真が美しく、詩的でとても心にジワリとくる作品でした。
実はまったくこの写真家のことを知らず、先入観なくみたのですが、後から知ったのは、このヨゼフ・スデックは、”プラハの詩人”と呼ばれプラハを代表する有名な写真家だという事。 その哀愁のある小さな白黒の世界から、ピュアな精神性を感じました。











会場風景








『最後のバラ』というタイトルの作品





『アトリエの窓』という作品が特に好きでした


肖像写真の1つ 表情が良い






↓会場のビデオから ヨゼフ・スデック本人










重いカメラを三脚ごと背負って歩く姿が、ゴッホがイーゼルと絵具を背負って歩く姿と重なりました














ーチュイルリーの噴水ー Jardin des Tuileries, 75001 Paris

ーチュイルリーの噴水ー

8月20日土曜日のパリは快晴で湿度のない気持ちの良い1日でした。
ルーブルからジュ・ド・ポーム国立ギャラリーまでの間は、チュイルリー公園を歩いて通り抜けるのがいいのですが、結構な距離があります。
なので、途中でチュイルリー公園内で売っているアイスクリームを。椅子に座り休憩すると風が気持ちよくとても落ち着きます。
チュイルリー公園は、パリに住んでいた父に会う為に母とパリに来た2歳の頃に行った思い出深い場所で、この公園のカフェで父と撮った大切な写真があります。
そして、ここの噴水の写真は、東京に住んでいた頃の母の美容室の壁いっぱいに、白黒のこのアングルとほぼ同じものがかかっていて、私はその写真をずっと見て育ったので、心の原風景になっているのです。
その白黒写真は、母の知人のプロの写真家によるもので、後ろ姿で噴水の周りに座る人と椅子をパノラマ状に撮った作品で、今から考えても素晴らしいものでした。
なので、いつ来てもここの噴水の写真を撮らずにはいられないのです。
いまだに同じ場所にカフェもあり、夏は遊園地が出来て子ども達もたくさん。
大人も子どもも楽しめて、パリのエスプリを感じる、思い出深い、心安らぐ場所なのでした。
Jardin des Tuileries, 75001 Paris



この角度で撮った白黒写真が私の子供時代の心象風景となっています























2歳の頃に父とカフェ・オ・レを飲んだカフェ









日陰に入るともう木々が茶色っぽい所があり秋の気配すら感じます




Eva JospinーPanoramaー Musée de Louvre, Paris.

ルーブルの中庭に設置されたEva Jospin エヴァ・ジョスパンの作品ーPanorama パノラマーをみてきました。
周りのルーブルの建物がゆがんでうつりこんだ形は、中に入れることになっていて、内部にはぐるっとパノラマ状に、段ボールから出来た ”森”がありました。
なかなか面白い作品でした。






























展覧会紹介ページから↓

Art contemporain - Eva Jospin - Panorama
コンテンポラリー・アート - エヴァ・ジョスパン - パノラマ

段ボールに彫刻を施した作風で有名な作家エヴァ・ジョスパンを招聘した、ルーヴル美術館とコンテンポラリー・アーティストの共演シリーズ。ルーヴル美術館所蔵の最古の「パノラマ」である『コンスタンティノープルの眺望』をはじめとし、18世紀より大衆の人気を博した「パノラマ」(街の眺望を描いたもの)をテーマに、美術館の方形中庭(Cour carrée)に設置される本作は、本展のための特別なコミッションワークとなる。