NHK学園くにたちオープンスクール ー受講生作品展ー のご案内

私が講師をしている講座「新しい造形表現にチャレンジ〜コラージュ・抽象画〜」の受講生作品展「プレート・ペインティング技法によるポートレート」展がスタートしました。
今回の展示はプレート・ペインティング技法の作品が主になります。 以下はご案内パネルに書いた紹介文です。↓

『プレート・ペインティング Plate Paintings とは、ジュリアン・シュナーベルによって生みだされた技法で、カンバスいっぱいに陶器の破片を貼りつけ、その上に荒々しいタッチで具象的な形態を描いていく技法です。
その中でもポートレートを描く技法は「プレート・ポートレート Plate Portraits」と呼ばれ、今回、受講生は自身の自画像やポートレートを描いています。
貼りつけられた皿が絵画表現に独特な質感を加味し、平面と立体という両義的な表現を
成立させています。』


今まで講座ではコラージュ、アッサンブラージュ、フロッタージュ、ポーリング技法など、具象・抽象問わず面白いと思う様々な技法をご提案し、制作してきました。
また講座の受講生の作品をパリのカルーセル・ルーブル(ルーブル美術館付属の場所)で展示をした事もあります。 このくにたちオープンスクールの通路で展示をするのは久しぶりになり、ここは空間に引きがないので、もったいないぐらいの展示になりました。
講座の内容は他の従来の絵画教室の内容とは異なる事もあり、どんな事をやっている講座なのか、時々このような展示をする事で少しでもこんな感じで新しいことをするとても楽しい講座だという事を理解して頂けたら、と思っています。
そして、展示をするという機会が受講生の制作の励みになっていければとも思っていて、今後はギャラリー等でも発表する機会をつくっていく予定です。
受講生が色々な世界を知り見識を広げ、実力をつけて成長していく姿をみること、私にとってこんなに嬉しいことはありません。

展示期間:2017年1月22日〜2月11日
場所:NHK学園くにたちオープンスクール

以下↓↓のNHK学園くにたちオープンスクールのサイト、おすすめ講座の 「楽しむ」 講座のところに、定期講座『新しい造形表現にチャレンジ〜コラージュ・抽象画〜』の紹介もされています。是非ご覧ください。

http://www.n-gaku.jp/lifelong-school/kunitachi02/












展示作業が終わって皆さんと記念撮影






受講生Sさんの作品
両方自画像で、人物描写がお皿の質感に負けず力強く
描かれている事によってこの技法の面白さを成立させています















受講生Tさんの作品
背景空間を多めにとる事でお皿の形態と
動きをより感じられるように出来ています




上記Tさんの作品
パリの蚤の市で見つけた切手を使ったコラージュ作品







受講生Mさんの作品
粋な着物姿と心象風景を感じる自画像
とても味がある描写です。
80歳を超えた年齢の方とは思えません。














受講生Yさんの作品
犬と猫に対する深い愛情が伝わってくるような作品です





上記Yさんの作品
自主制作による作品で、犬、猫、妖怪の描写に並々ならぬ才能があります




受講生Aさんによる作品
背景の色とコサージュの色の対比で華やかな印象になっています





上記 Aさんの作品
色合いと浮遊する形態がとても魅力的な作品です





受講生Fさんの作品
色と形態がFさんらしくオリジナリティあり
とても面白い雰囲気になりました











受講生 Yさんの作品

トロピカルなイメージを感じます

どなたのポートレートでしょうか。
色合いに落ち着きがあります






河口湖・一竹美術館 ITCHIKU KUBOTA ART MUSEUM 2017/01/03

更新が遅れてしまいました。
お正月3日に山梨県・河口湖にある「一竹美術館」に行きました。
辻ヶ花という安土桃山時代の染色技術を現代に蘇らせた久保田一竹の美術館です。

http://www.itchiku-museum.com/

新宿バスタからバスであっという間に富士山が目の前に。
車だと運転が疲れるので、今回初めてバスを使ってみましたが、安いし早いし便利でした。
この日は快晴で、富士山がくっきりと見えて素晴らしい姿がみえました。
河口湖駅から河口湖を周遊する赤いルートバス(1番乗り場)が出ていて、それで
久保田一竹美術館へ行けます。 バスの中はほとんど海外の人!車掌さんも英語で頑張っていました。 この辺りは世界中から観光客が来るので、英語ができないとダメです。

美術館へ行く手前に河口湖畔へ降りる道があり、そこを降りてみたところ、なんと富士山の絶景ポイントではありませんか。 おまけに人が全くいなくて温泉宿や建物の人工的なものがないという景色で、これは私のライフワークである「旅する椅子」を撮影するのにぴったり! 
という事で撮影に1時間半。。眩しい光の中、とても良い写真が撮れました。
それがこちら↓








「旅する椅子」02-03012017
河口湖, 富士山

「La chaise voyageuse」02-03012017
Mt. Fuji, Kawaguchiko, Yamanashiken, Japan.
©︎Uran-AsakoK.















富士山をバックに撮影する私



動画はこちら↓



旅する椅子」2017年 初動画
河口湖にて 富士山・波音と共に
03/01/2017

「La chaise voyageuse」2017
Mt. Fuji, Kawaguchiko, Yamanashiken, Japan.
©︎Uran-AsakoK.














河口湖に面していて目の前が富士山というロケーションの良い旅館
次回はここに泊まって朝晩と写真撮影をしたいと思いました。


一竹美術館へ















庭が広いので気持ち良いです

ガウディ風の入口建物





未完成に終わった「宇宙」
連作「光響」の一部




本館へのアプローチ




なんと!肝心の本館の一竹作品を展示している展示室は撮影禁止!!
本館内部は一竹が一生をかけて集めた檜の柱と床の素晴らしい建築物で、
一竹辻ヶ花の着物展示も見応えありました。 
なのに、内部は撮影禁止とは、なんて残念。 
今時、海外の人もたくさん訪問するので記念に写真を撮りたいと思うでしょうし、
そういう画像がSNSで配信されれば宣伝にもなるでしょうに。
それに、海外の美術館ではフラッシュをたかなければどこでも撮影はOKなのに、
なんで日本の美術館はどこでもダメなところばかりなのでしょうか。
いつも思う残念な事です。 
おまけに!この美術館には一竹作品のカタログやハガキすらありませんでした。
いくらなんでもそれはおかしいので、聞いてみると、一竹工房の弟子さん達と
美術館運営の間で、著作権の問題が解決されていないため、との事。。。
天才的な仕事を残した作家の作品の図録がないとは!! 
残念すぎる事実です。

展示されている作品はすべて富士山がモチーフとなっていて、
私は一番初期の作品、富士山と樹林を描いた作品に心打たれました。


これはその作品ではないですが、
↓↓
あ〜〜会場風景がいい感じだったので撮れずにつくづく残念!






向こう側のピラミッド型の建物が一竹作品を展示している本館












美術館の裏にも広い庭があり、様々なオブジェが置いてありました


黒沢明の映画にでてきそうな門





洞窟?もありました





洞窟の中にはこんな像が。


笹林も風情がありました
山の上までの広い敷地で樹々もたくさんあり寛げました





美術館内部にある茶室にて
昔一竹がゲストルームにしていた部屋
庭の滝を眺めながらお茶を





お正月なので、今年の干支の鳥の刺繍がしてある服を





お抹茶とぜんざい





帰りのバスから見た夕陽に照らされつつある富士山



河口湖駅


駅前のお店で山梨名物のほうとうを頂いて帰りました






食後に、富士山ソフトも頂きました。
せっかくですからね