先日、今年のアカデミー賞5部門受賞に輝いた話題のサイレント映画、「アーティスト」を観てきました。この映画「アーティスト」は、サイレント全盛期に活躍した男優が主役の白黒サイレント!です。
日本では、「アーティスト」というとクラシック以外の(ロックなどの)ミュージシャンの事になってしまうようですが、パリでは芸術家の事を普通に Artiste と呼びますので、日本にいるとすご〜く違和感を感じます。
どこでどうなってアーティストの意味が芸能人やミュージシャン限定の狭い定義になってしまったのでしょうか?。。。私にとっての日本の七不思議の1つです。
海外では、芸術家の事を ”アーティスト”、とよびますので、そこには音楽家だけでなく造形家、写真家、陶芸家、作曲家、俳優、詩人、映画監督、etc、、創作活動に関わっているだけではなく、特に独自の世界を切り開いている人達すべてを ”アーティスト”ー芸術家ー、とよぶのです。
前おきが長くなりましたが、この映画、私は久しぶりに感動しました。 最後の最後まで白黒のサイレント映画!で、最初から入り込んでいける構成になっており、古き良き時代を感じさせながら、新しさもあり、ほんとに驚きました。これが、私と年齢の近い監督(ミシェル・アザナヴィシウス)がつくった映画だとは!!つくづくその映画の基本に立ち返った手法と勇気に感心しました。
それに、良い意味でのヒューマニズムがあり、主人公の男優の人生の紆余曲折だけでなく、女性の仕事や愛に対するひたむきな、純度の高い情熱が感じられるところも素晴らしい映画である所以です。 主人公の女性が自分の力で人生を切り開いていき、成功していくところも惹きつけられるのです。もしこの女優が仕事で成功をおさめなければ、これほどの感動はないでしょう。
私はどちらかというと恋愛ものは苦手で、ほとんど観ないのですが、今回は恋愛もの、などという範疇ではなく、愛というものの本質が描かれていました。
これは保存版にしなければならないので、DVDが発売されたら購入する予定でいます。
映画「アーティスト」ARTIST の紹介ページ↓ 現在上映中ですから是非映画館のスクリーンで観ることをオススメします。お見逃しなく。(家のTV画面などで観るのとでは印象が全然違います)
http://artist.gaga.ne.jp/
この↓ページで、Production Notes を読んでみて下さい。以下のような、監督の興味深い言葉が掲載されています。
http://artist.gaga.ne.jp/site/
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