ポスター制作

知人で俳優の武田光太郎さん(http://www3.ocn.ne.jp/~kotaro/)に今秋銀座の博品館劇場で公演する演劇のポスター制作を依頼され、制作しました。文字入れはグラフィック専門の方がするとの事で画像だけを制作しましたが、考えてみれば、今まで展覧会カタログや作品のポスターデザインや装丁・挿画などはやっていますが、演劇関係のポスターを制作するのは今回が初めてで、いろいろと勉強になりました。
まず主役の顔を入れて構成するのがとても新鮮で、特に今回は武田光太郎さん扮する女装のマリー・アントワネットが主役なので、その姿と背景をどのように合わせるか、瓦礫・お城・廃墟など公演主旨にもとずいて具体的にいれるイメージの指定があり、その世界観は私に依頼するだけあり私好みのイメージであったので、案がいろいろ浮かびやりがいがあって楽しかったです。またこういう公演のポスターを作成したいと思いました。
女装のマリー・アントワネットの姿をみていると、私が美術家だからか、森村泰昌(美術家)のセルフポートレート作品がしょっちゅうおもい浮かびました。王妃の役は女性がやるよりも断然面白いのではないかとおもいます。
すべてPhotoshopとIllustratorを駆使してコンピューター上で作成しましたが、文字入れが終わりチラシが完成するのは3月末とのこと。出来上がりポスターは後ほどお見せしますが、私が制作した画像だけ以下に載せるのでご覧ください。チラシ・ポスターは出来上がり次第、興味のある方におくばりいたします。また、4月14日にチケットは発売されます。是非ご鑑賞ください。

武田光太郎さんとは、亡きお父上の画家の武田範芳さんと母が知り合いで、40数年前に母がパリ滞在中にお世話になり、それ以来親しくお付き合いさせて頂いています。母の現在の美容室にはお父上の武田範芳さんの小作品がずっと飾ってあり、パリ滞在中のエピソードを子供の頃から聞いてきました。また、光太郎さんのお母上はセンスが抜群で、大正生まれの気丈な素晴らしい女性です。

演目や出演者等の情報は以下になります。

『首のない王妃 マリーアントワネットのその後』

作     武田 光太郎
演出    山下 規介

2011年9月28日〜10月2日 博品館劇場にて9回公演予定
チケット 全席指定5800円(前売り)

プロデュース集団 レオコーポレーションの最新作 前回作、青山円形劇場 『汽車はイーハートーボを越えて』に続く プロデュースユニットで贈る 毛皮のマリーで妖艶な女形でマリーを演じた武田光太郎が今回、王妃マリーアントワネットを演じ、ポスト新劇 ポスト商業演劇の手法で華やかで華麗なエンターテーメント演劇。個性豊かな共演者と深いストーリーで贈る新しい演劇である


↑これが今回私が制作したポスターです。
この画面に演目「首のない王妃 マリーアントワネットのその後」
などの文字が入ります


《公演主旨》
王妃マリーアントワネットの生涯をもとに、現代、マリーアントワネット生前の時代、黄泉の国に居る王妃。激動の最後を経た死後の世界から彼女自身の真実を語る。三つの時代を結ぶハイパー演劇であり、深いストリーにそれぞれの人物達の生き様を重ね、群像劇の中に王宮に生きた人々の真実を華やかな舞台構成で贈る。株式会社レオコーポレーションの制作、エコルマホール『銀河の彼方、』青山円形劇場『汽車はイーハートーボを超えて』に続く、ポスト新劇ポスト商業演劇を目指す自信作である新劇女形の武田光太郎、演出に山下規介、マダムデュバリーに宝塚歌劇団トップスターから現在も華々しい活躍の高汐 巴、その他演劇界の個性派揃いでおおくりします。

《出演》
【武田光太郎 マリーアントワネット】http://www3.ocn.ne.jp/~kotaro/

文化学院演劇科卒‘78年帝国劇場『ハムレット』で西洋の女形でデビュー続いて三越劇場『どんながらしゃ』やパルコ劇場『下谷万年町』に出演またデビュー当時から始まった朗読公演『武田光太郎ポエテックリサイタル』は14回を超えている 最近作では日韓ドラマリィーデングの主役や『雑草の生い茂る小道』の傷つきやすい青年ニコラスハワーズの好演、前回『寺山修司という世界』の毛皮のマリーは妖艶な中に的確な演技で当たり役と絶賛された。時代。時空。性別を超えた不思議俳優の王道を確実に歩んでいる

【高汐巴 (たかしおともえ)マダムデュバリー】
元宝塚歌劇団 花組トップスター ブロードウェイミュージカルCANCAN主演はじめ数々の大劇場ミュージカルに出演 また、地人会『頭痛肩こり樋口一葉』や『谷間の女たち』等シリアス演劇にも出演 大劇場のリサイタルも定期的に開催 CMや徹子の部屋にも出演している 愛称 ペイさんで多くのファンに親しまれている

【山下規介 演出】
映画 『廃市』で主演デビュー以来、映像の世界で活躍していたが、初舞台の昭和61年新橋演舞場『澪つくし』以来明治座、帝国劇場、新歌舞伎座、芸術座等、多くの商業劇場に出演している。甘いマスクにフレッシュな立ち居振る舞いが今でも新鮮である。芝居好き、勉強家、古典の芝居にも造詣が深い。最近作ではTBS系のお昼ドラマ『新キッズ・ウォー2』でのお父さん役が好評。毎日映画コンクールではカンヌ映画祭で4賞を受賞『運命じゃない人』で男優助演賞受賞。最近では三越劇場等、演出にも力を入れている 父はジェムース三木氏

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