『BILL VIOLA ビル・ヴィオラ』 の展覧会 

今、グランパレ(Grand Palais,Paris) で『BILL VIOLA』 ビル・ヴィオラのビデオアートの展覧会が開催されています。
ビデオインスタレーションで、数も多く、まとめてみることができます。(2014年7月21日まで)
ビル・ヴィオラは、1951年1月25日、アメリカ合衆国 ニーヨーク州生まれ。 ナム・ジュン・パイクとともにビデオ・アートのジャンルを代表するアーティストです。

ところが、ナム・ジュン・パイクは知っていても、私は今回初めてこのアーティストを知ったのです。
この作家の多くの代表的な作品をまとめてみて、その深い内容にとても驚きました。
この感覚は、何年も前にグランパレでのアンゼルム・キーファーの大規模な展覧会を観た以来の感動です。
色々と沢山みてきているビデオアートの作品で、こんなに良いと思ったのは初めて。ビデオアート、というジャンルを超えた、考えさせられるスケールの大きな世界があらわれていました。

それに、私は実はもう何年も前から、ビデオ作品を制作したいと思っていたのですが、インスピレーションをもらえるようなアーティストに出会った事はありませんでした。今回のこの作品には、色々とヒントになるような部分や、私と同じ方向性の感性を感じることができ、貴重な時間でした。

もちろん、DVDとカタログなどを買ってきて、教材としてもつかいます。
展覧会場は、老若男女たくさんの人で、注目度が高いのが分かります。

パリに行かれる方には、是非おススメしたい。
日本に巡回で来ないだろうか・・・とも思うのですが、展示する場所が難しいかもしれません。。
天井が高く広い空間が、この世界をみせるのに絶対条件ですので。。。f^_^;)

グランパレのHP↓↓↓
Rencontre avec Bill Viola (2/2) に本人もでてくるので見てみてください。


日本と違って、会場は写真撮影がOKなので、多くの人が iPhoneなどで写真や動画を撮っています。

ここは、会場の入口。 私はアーティストカードで、
入場が無料なので、すんなり入れていいですが、
チケットがないとならぶ時もあります。 
アップしたグランパレのHPで、ネットでチケットが買

えるので、事前に買っていかれると、すーーっと会
まではいっていけていいです

チケット売場のポスターは壁一面の大きなサイズですが、
これを自宅で壁一面にはった空間、ってのも想像しました。
・・・・
広い家が必要、という結論にww(((*≧艸≦)
もっとずーーっと小さいポスターは買ってきました

この作品は、生まれたての赤ちゃんと亡くなったばかり
の老人が向いあわせになって設置された展示です。


この作品は、素晴らしかった。 
何枚もの透過するオーガンジーの布に、ビデオがうつされて
います。 
男性と女性と森と林などがだんだんと消えながらうつされて
いきます。
男性と女性は、一緒に画面にでてくるのではなく、それぞれ
反対方向に1人しかみえません。。。 

BILL VIOLA の言葉(壁にかかれている) 

1つの巨大な体育館のような空間に、これまた巨大なスクリーンで、
5場面がうつしだされています。 大勢の観客は、みんな床に直接
座ってそれぞれの場面をみています。
立っている人がいると、どこからともかく『映像!!』と座ることを
うながす声が。
つまり、ジャマだから座れ!!とは仏語ではいわず、『FILM!!!』
と言うのです。
なるほど。 それでも分からなければ、座れ!!と言うのでしょうね






この大量の水が建物から吹き出す前に、いつも
日常をおくっていた人々が一斉に同じ方向に
走りだします。。
その逃げる様子から、何かすごいものがおそって
くるのだな、と示唆させるシーンがあります。。。 

私は、すぐに「津波」のイメージを持ちましたが、
友人は『ノアの方舟』と言っていました。 
他の画像もみると、なるほど、それもあるな、と。



この女性は、この後、どこに消えるのか。。。




火がだんだんとおさまっていきます
火が完全におさまって、朝になったようです


この映像は、火が完全におさまって、その映像が
わったあとにでてきます。。。
今度は、男性が長い間よこたわっていますが、
そのうちに。。。。
水が、身体とその周りから、下から上へたちあがっ
いきます。。。そして男性は。。。

この水は、上からふっているのではなく、
下からあがっていっています。。。 
さて、男性は、どこだかわかりますか?





白黒映像の中、3人の女性(女の子2人)がこちらに
向かって歩いてきて、ある地点で水の壁を通るのです。
そうすると画面がカラーの映像になります。。。 
そして、この三人はまたこの水の壁をとおって白黒画像
なり、後ろを一度だけ振り返りながら去っていくのです 








これは、『夢をみる人』という題の作品で、
水の中で眠っています。。。
呼吸はとまっている時もあれば、あぶくが時々でる
時もあります。
9人ぐらいいましたが、この少女が気になりました


写真ではないので、動いてはいますが、
どの人も水の中でずっと目をとじています 




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