ピエール・アレシンスキーの壁画「青い木」パリ・デカルト通り38番地   Pierre Alechinsky 「L'Arbre bleu」38, Rue Descartes 75005 Paris

5月11日からはじまるピエール・アレシンスキーの特別講座(NHK学園くにたちオープンスクール)の準備をしているところで、パリで4月に撮ってきた写真をみています。
講座ではもちろんこの写真や動画などもお見せします。






Pierre Alechinsky 「L'Arbre bleu」2001
38, Rue Descartes 75005 Paris

ピエール アレシンスキー作「青い木」2001年
壁画 : パリ・デカルト通り38番地


この日は(04/04) 小雨のあいにくの天気でしたが、5月にNHK学園くにたちオープンスクールでするアレシンスキーの特別講座の為もあり、この壁画を撮りに久しぶりに5区のパンテオン裏に行ったのでした。
5区にはパリに来た20年ぐらい前に数ヶ月間住んでいましたが、このあたりは来たことがなく、その後、他の区に住んでいたのでここに来たのは初めてでした。
パリに20年ぐらい住んでいても初めて行く場所はたくさんあるのです。
デカルト通りに出て、この壁画が見えた時、かなり遠くにあるのにくっきりはっきり見えて、感動的でした。
イヴ・ボヌフォワの詩とともに並んでいる壁画は日常に溶け込んで、でも詩的な世界が感じられて、16年前に描かれたものとは思えないほど生き生きとしていました。
なんともいえない良い色のブルーが、写真やビデオでは再現できず、そこのところに四苦八苦。 色をどうやったら再現できるかカメラを調整すること数十分… 
結局、いろいろ試して、ムリ!となり、近い感じで撮ったのですが、いま準備をしていてまた色調整にとりかかっています。
そうなのです、私はかなりしつこい性格なのです。自分がこだわるところには。
このブルーはスコーンとした晴れ晴れするような、ほんとに良いブルーだったのです。
しかし・・・写真というメディアはこの色を捉えられないことが分かりました。
現地で見るしかない!(笑)
アレシンスキーはこのブルーをよく使っているので、このブルーは、アレシンスキーブルーと命名してもよいでしょう。

□ピエール・アレシンスキー Pierre Alechinsky
1927年生まれ フランス在住ベルギー人アーティスト 現在90歳、現役で作品を創り続けています

□イヴ・ボヌフォワ Yves Bonnefoy
1923生まれ 2016死去 フランスの詩人、エッセイスト、文芸評論家、翻訳家 



デカルト通りに入ると遠くからでもすぐに見えます
ブルーの木が見えて、はっ!!とします


Rue Descartes デカルト通り
デカルトといえば、フランスの哲学者、数学者で
近代哲学の祖といわれています

5区というのは、ソルボンヌ大学もありカルチェ・
ラタンとして有名で、哲学者や詩人などの名前
つけられた通りがあるのが理解できます





見晴らしが良いので今のところ遠くからも見えて良いです









動画です↑

















このブルーは実際に見るとコバルトブルーの明るい感じの色なのです
とてもいい色で、こだわりを感じます


細部↓


















Pierre Alechinsky のサイン



イヴ・ボヌフォワの詩


【アレシンスキーの壁画の隣のイヴ・ボヌフォワの詩・和訳】


通りすがりに
この大木を そしてその向こうをごらん
それだけでいいはずだ
たとえ裂けても傷つけられても、道端の木なのだから
これで自然のすべて、空のすべてなのだ
ここに鳥がとまり、風が通り抜け、そして太陽は
死があっても同じ希望を投げかけてくる
哲学者よ、
君の通り沿いには木があって幸運だ
君の思想の難解さは和らぎ、ものの見方が自由になり
君の手はより短い夜を欲するようになるだろう















↑ 動画です ↑







Photos©︎Uran-AsakoK.
Uran-AsakoK.©droits réservés



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