クラクフ-KRAKOW- 2010.10.21 カジミエシュ地区 

日本美術・技術センター”Manggha(マンガ)”館
磯崎新設計のモダンな建物で、マンガというのは、日本美術のコレクターであったヤシェンスキ氏が好んで使っていたペンネーム兼ミドルネームとのことで「北斎漫画」からとったとのこと。現代の漫画ではなく、ヤシュンスキ氏が収集した日本美術の常設展示をしています。日本文化会館的な文化交流の場所になっているようで、それなら見ておこうと訪れたのですが、常設展示の作品数が少なく、照明や展示の仕方や雰囲気もいまいちで、収集品が7000点に及ぶと書いてあるわりには見応えがなくがっかりしました。古典的な日本美術を紹介するわりには、建物だけモダンで展示空間がモダンではないので、もっとモダンと古典が引き立て合う空間を専門家に依頼して徹底的に考えないと。日本を紹介する施設としてもお粗末でした。
この建物からヴィスワ川対岸にあるバベル城がみえ、この景色だけはよかったです。
この日は日本美術の著名な専門家によるレクチャーが行われる日で、その関係者と間違えられ入口でレセプションに案内されてしまいました。(美術館なのにずいぶん丁寧に案内するもんだな、、と思ったところ)てっきりレクチャーをする作家だと思われたようでした。私達の雰囲気でそう思い込んだみたいですが、こちらは美術家ですからあながち間違ってもいないわけですが、レクチャーしている時間はありませんでした。


この日は、バベル城の南東にあるユダヤ民街のカジミエシュ地区に行くのが第一目的。次の日はアウシュヴィッツ強制収容所に行くのだから、その前に訪れておけばより理解が深まるのではないかと。ポーランドにユダヤ民が入植して700年近く。いまではこの地区にほとんどユダヤ民は住んでいないが文化の象徴は残っている。
カジミエシュ地区(ユダヤ民街)にあるシナゴーグのひとつ。その内部。男性はシナゴーグに入る時には丸いトップだけの帽子をかぶらなければならない(入口で手渡される)
ユダヤ文化会館の地下にあったアンティークショップ
古いシナゴーグとゲットーのあったあたり
最も歴史の古いシナゴーグの中庭。内部ではユダヤ民の歴史や戦争時の写真などを見ることができるらしいが、窓の修理で閉館中。入場できず残念。
有名なユダヤ料理専門店『ARIEL』 ここで昼食をとる
レストラン内部の壁にはユダヤ民に関して描かれた絵がたくさんかかっていた



シナゴーグに隣接してあるユダヤ民の共同墓地
 
シナゴーグ内部。フランス人の高校生らしき団体と一緒になり、仏語でガイドの話しを聞くことができた。

























カジミエシュ地区の観光案内所の入口をはいったところ。この内部ではユダヤ民の歴史や文化、ホロコーストに関する書籍やハガキ、DVD、CDなどが購入できる。毎年2月にはこの地区でユダヤ民による文化的フェスティバルがあり、興味深いのでその時期にあわせて訪れるのも良いと思う。



























Photos by Asako K.

0 件のコメント: