以下はご案内から↓
『Le Douanier Rousseau. L'innocence archaïque.』
『税関吏ルソー 古風な純粋さ』
2016.3.22ー7.17 Musée d'Orsay 75007 Paris
”19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活動した画家アンリ・ルソーの創作を、 「アルカイスム」をテーマにひもとく展覧会。「アルカイスム」とは古代芸術に見られる素朴さを追求する考えを意味するもので、これはルソー作品にとって不可欠の要素である。本展は、彼の代表作とともにスーラやピカソの作品を並べて、ルソーが描いた「素朴さ」が、20世紀の近代絵画にどれほどの影響をもたらしたのかを明らかにする。”
http://www.musee-orsay.fr/
この展覧会は、オルセーの前にヴェネツィアにあるパラッツォ・ドゥッカーレで開催されたそうです。
なぜ税関吏というタイトルがついているのか、それは以下の経歴によるものです。
”西部ブルターニュ地方の小都市ラヴェルに生まれ、長年パリで税関吏として働きながら、1880年頃(36歳頃)には絵画を描き始める。1893年(49歳)、税関吏を退職し画業に専念する。 1886年(42歳)からアンデパンダン展に初出展し、当初は新聞や雑誌から稚拙だと酷評されたが、ほぼ毎年(1899年及び1900年以外)同展へと作品を出品し、1905年頃(61歳頃)から次第に評価が高まっていった。”
以前からルソーの作品は好きでしたので、まとめて見られる良い機会でした。
会場には同時代に活躍した作家(カルロ・カッラ、ピカソ等)の作品もそれぞれのテーマごとにルソーの作品と一緒に並べてあり、そういった作品によって余計にルソー作品の良さが引き立って感じられました。
この展覧会の企画者がルソー作品をよく理解しているのを感じます。
ルソーの作品は、グラデーションが味があって生き生きとした印象を与えます。
昔の日本の浮世絵のような平面的な表現でもありながら、コントラストがしっかりしていて、見ているといつの間にかその描写に惹きこまれるのです。
作品が生かされた良い展覧会をみると嬉しくなるのですが、今回のルソー展は、質量共にとても見応えがあり、カタログもよく出来ていて、久しぶりに集中力を持ってしっかりみた展覧会でした。
ルソーについては以下サイトを参照↓
アンリ・ルソー Henri Rousseau 1844-1910 | フランス | 素朴派
http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/rousseau.html
まだまだ寒いパリですが、実から花が。春は近くです |
向こうに見えるのがオルセー美術館。ルーブル美術館から歩いていけます |
橋の上からみたオルセー美術館 |
この日はセーヌ川沿いのブキニストも閉まっていました |
オルセーが駅だったことを物語る有名な時計窓 |
ならんでいる人達がいましたが、もちろん私はスルーです |
アンリ・ルソー展の大きな案内看板 |
この案内板の大きさがわかると思います |
オルセー美術館内 ルソー展は下のホールを中程まで行った左側から入ります |
ルソー展の入口
この作品:
夢 (Le rêve) 1910年
204.5×298.5cm | 油彩・画布 | ニューヨーク近代美術館 |
↓↓会場内は撮影禁止の為、知らないうちに撮ったこれだけ↓になります。
ルソーの活動履歴 年譜 |
最初の奥さんの肖像ではないかと言われている作品 1900-1903 |
グリーン色の壁がルソー作品によくあっていました(違う色の展示室もあり) |
パリでは珍しく会場の写真が撮れなくて残念でした。
出口を出たところ 閉館はPM18:00です |
展覧会が良かったので、画集やビデオやグッズ等たくさん買ってきました |
夜のオルセー |
この一列に並んで一輪車に乗っている人達は、パリ夜景ツアーの一群 お揃いで事故防止のベストなど身につけているので目立ちます。 |
ゴッホの絵のような夜のセーヌ河畔 |
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