美術館の壁の色について オルセー美術館

先に書いた美術館の展示空間の壁の色についてー

オルセー美術館で、展示作品ごとに壁の色が違っていることを再確認。
以前、ルソー展の時も壁の色がルソー作品にとてもよくあっていて、展示空間ごとに変えて工夫しているなぁと思ったのですが、常設展示の方もこんなに変えているのです。こうやって写真を見るとよく分かると思います。
例えば、ゴッホ作品の展示室の壁の色は落ちついたブルーが入ったグレーで、ゴッホの色彩が良くみえるように作品をひきたたせる色になっています。
ゴッホの作品は色が素晴らしいのは周知の通りですが、白い壁にかけるのとこの色とでは大分印象が違うのではないか、と思います。
特にこの微妙な中間色は、鑑賞する人の気分を落ち着かせる効果もあります。 落ち着いて、じっくり作品鑑賞に集中出来る色に考えられているのです。
これが実は簡単な様でいがいと難しい。作品をよく分析して理解していないと出来ない事なのです。
ですが、国立の美術館はどこでもこれぐらいは頑張って欲しいなぁと思います。
2016/08/29


オルセー美術館 ゴッホの展示室 





写真の撮り方で微妙に色が違います







ゴッホもたくさん模写をしているミレー作品



セザンヌ作品 
作品と壁の色が違和感なくあっていました


コロー作品



ギュスターヴ・モロー作品


ルドン作品  
この展示室の壁の色はブラックです




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